ファミリービジネスと地域貢献──地域に根ざす企業のこれから──メンター三田会10月定例イベント開催報告
- mentormitakai2016
- 11月22日
- 読了時間: 2分
【開催報告】メンター三田会10月定例イベント
ファミリービジネスと地域貢献──地域に根ざす企業のこれから
2025年10月24日(金)、渋谷のSOILにてメンター三田会10月定例イベント「ファミリービジネスと地域貢献」が開催されました。
今回は、地域社会の土台を支えてきたファミリービジネスに焦点を当て、その持続性や公共的役割について掘り下げるセッションが行われました。
■ 第1部:講演|飯盛 義徳 氏
慶應義塾大学 総合政策学部 教授

冒頭では、飯盛氏よりファミリービジネスの歴史的背景や地域との関係性について講演が行われました。
日本は世界でも群を抜いて長寿企業が多い国であり、ファミリービジネスの存在が経済・文化の基盤を支えているという視点が共有されました。
具体例として、赤福が地域活性化のために立ち上げた「おかげ横丁」などの事例にも触れながら、ファミリービジネスが地域に貢献する多様なあり方が示されました。
また、地域社会との関係性については「ガバナンスが効くのは、地域に根ざしているからこそ」とし、資源の相互依存関係が企業の行動に責任と安定をもたらしているといった視点が印象的でした。
■ 第2部:講演|仙石 泰一 氏
株式会社三技協 取締役社長

続いて、通信エンジニアリングの分野から地域に向き合ってきた仙石氏より、三技協の歩みが紹介されました。
固定通信、移動体通信、そして現在のM2M/IoT/AI時代と、3世代にわたり通信の進化に取り組んできた企業の軌跡が語られました。
また、後継者としてサラリーマン経験を経て経営に入った自身の立場から、ファミリービジネスの承継における柔軟性や学びについても率直に共有されました。
■ 第3部:対談・質疑応答

後半の対談では、地域での企業活動における「信頼」「継続性」「公益性」といったテーマが掘り下げられ、参加者からも活発な質疑が飛び交いました。
特に、単なる事業承継にとどまらず、地域との共生を前提とした経営とは何かについて、両氏の実践を踏まえた視点が交わされる場面は印象的でした。
地域との関係性が再び問われる中で、ファミリービジネスが持つ価値や可能性に改めて光を当てる時間となりました。
今後もメンター三田会では、多様な実践者の知見に触れ、学び合える場を提供してまいります。



